東南アジア美食探訪ーシンガポール編 【フライドホッケンミー】

2018年07月02日

シンガポールの庶民の胃袋を満たす食の市場ー「ホーカーセンター」。
その一角に、代々続く家族経営の老舗屋台がある。その名も『南星福建炒蝦面』。


シンガポール庶民の胃袋を支えるホーカー(屋台街)は早朝から活気に満ち溢れる


メニューはただ一つ。エビやイカなどの魚介に、卵にもやしなどをたっぷりと絡めて豪快に炒めたシンガポール名物「フライドホッケンミー」だ。


エビやイカをたっぷり使い2種類の麺を豪快に炒めるのが特徴のシンガポール式ホッケンミー


旨さの秘訣は、殻ごと長時間煮込まれたエビの出汁。
使用する麺は2種類、中細の卵麺と極細ビーフンだ。太さが異なる麺に濃厚な旨味がよく絡み、絶妙な食感が訪れる人たちを魅了する。


殻ごと大鍋で煮込んだエビの出汁が麺によく染み込む


使い込んだ大きなフライパンの前に立つことが出来るのは、高齢の父親のみ。
ベテランの手さばきで、次々に麺と具材を炒め、4人の息子たちが周りで頼もしく支える連携プレーもまた見ものである。
屋台とはいえ、客を立ったまま並ばせたくないという心遣いで、全ての注文とテーブル番号を手書きのメモでリスト化。
出来立ての熱々を、テーブルで待つ客の元に届けるスタイルだ。


家族経営の屋台を息子4人が手際良い連携プレーで支える




全ての注文とテーブル番号がびっしり記されたメモ 人気店でも客を立って並ばせたくないという心遣いだ


1時間待ちは覚悟して訪れた方が良いこの名店。シンガポールの片隅で、今日も地元っ子の胃袋を満たしている。


次々に出来上がるホッケンミー 柑橘を少し絞って頂くのが地元流



Old Airport Road Food Centre
「南星福建炒蝦面」




<作品クレジット>
撮影・構成・編集 海野麻実
Producer/Director/photographer/Editor/ AsamiUnno

東京都出身、慶応義塾大学卒。NY語学留学の際、911テロ事件に遭遇。その後、欧米におけるイスラム社会のフィールドワークを開始。ロサンゼルスのローカルテレビ局でインターン、911テロ後のイスラムや現地の日系人社会等をテーマとするシリーズの企画立案から取材、編集を手掛ける。民放テレビ局で報道局記者、番組ディレクターを経て、現在東南アジアを拠点に世界各地で取材活動を続ける。主に、国際情勢を中心に移民政策やインバウンド、スタートアップ関係の分野で東洋経済オンライン、ForbesJapanなどで執筆。NHK Wolrdではインタビュー企画等の取材制作に携わる。第22回FNSドキュメンタリー大賞ノミネート作品『1F作業員~福島第一原発を追った900日~』を制作。シンガポールを経て現在はマレーシア在住。SONYデジカムで海外ロケの企画発案・取材・撮影・編集までの完パケ納品を行う。取材などで訪れた国は40カ国以上。 Email : asamiunno@ugm.from.tv

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